ケアサービスの「自立支援」
ケアサービスの介護サービスに共通する取り組みとして、「自立支援」があります。ケアサービスの考える高齢者介護における「自立支援」とは、介護を必要としている方が、その方らしく生活できるように介護者が支援することです。
自立支援の内容として、まず身体介助が挙げられます。介護を必要としている方に、画一的に何から何まですべて代わりに行うのではなく、お一人おひとりのできることとサポートが必要なことを介護者が見極め、できないことを補助していくことが重要です。
例えば、右手右足に麻痺がある方が着替えの介助をする場合、動く左手は動かせる範囲で最大限に使っていただくための介助を行います。そうすることで、左手の機能の低下を防ぐことができ、介護を受ける方の精神機能の低下も防ぐことができます。
もう一つは、生きがいとなることや役割を担えるものをみつけ、ご本人に存在価値を感じていただくことです。
ケアサービスのデイサービスセンターでは、ご本人のご希望をお伺いし、洗濯物をたたむ、事業所内の掃き掃除や窓ふき、食器洗いや事務作業などをお手伝いしていただくことも、自立支援の一環として行っています。デイサービスセンターの中で、「みんなの分を自分が任されている」という役割をもつことで、日々の生活においてもやりがいや張り合いを生み出します。
自立支援の一例
ふきんたたみ
フロアのモップ掛け
食器拭き
また、寝たきりの方であっても「何もできないからどうでもいい」と感じてしまうことのないよう、日々の生活において自分自身で選択する自由を感じられるよう、物事を決めてもらうなどご本人の意志の確認をすることも自立支援の一つです。
ケアサービスの「機能訓練」
ケアサービスでは、介護者がお客様の身体機能などから「できること」を把握し介助する一方、介護を受ける方にも、できる活動はさらにスムーズに行えるよう、筋力維持のための歩行訓練や、ケアサービス独自の体操などで機能訓練を欠かさず行っていただいています。
機能訓練の一例
ケアサービスオリジナル体操
ペダル漕ぎによる下肢機能訓練
平行棒による歩行訓練
衣服の着脱動作、お手洗いや入浴時の動作など、日常生活に必要な動作が行えるように練習することの他にも、「自宅でできなくなった家事を、またできるようにしたい」というお客様には、ご希望を伺いデイサービスセンターで練習し、ご自宅でお一人でも家事ができるようにサポートするなど、さまざまな取り組みを通じてお客様の自立した在宅生活をご支援いたします。
ケアサービスオリジナル体操
ケアサービスのデイサービスセンターなどで機能訓練の一環として実施している体操をご紹介いたします。
ケアサービスオリジナル体操は、理学療法士監修のもと、介護現場で働く専門職スタッフやお客様のご意見により作成しております。効果は個人によって異なりますが、短い時間で柔軟性をアップし筋力を維持・強化することができる体操です。
この度、約3年にわたって内容を見直し、「ケアサービスオリジナル体操Ver2~座ったままできる健康づくりのためのエッセンス~」として新たに1本のDVDにまとめました。
全編25分、11部で構成されたDVDを約2分で確認できるダイジェスト版を公開しておりますので、ご視聴ください。
11のプログラム内容
- 1.深呼吸
- 2.首の体操
- 3.顔の体操
- 4.上半身の体操
- 5.胴体の体操
- 6.手の体操
- 7.足の体操
- 8.全身の体操
- 9.足の応用の体操
- 10.リズム体操
- 11.ストレッチ/深呼吸
ケアサービスオリジナル体操ダイジェスト版(所要時間約2分)
ケアサービスオリジナル体操の注意事項
① 足腰に不安のある方は、座りながら手拍子を打つだけでも効果があります。
② 体操をしていて、身体に痛みや不調などが生じた場合は、ただちに中止しましょう。
③ 無理をせず、休息をとりながら、体操しましょう。
④ 運動するにあたっては、自分の身体の状態に注意を払い、「運動を行うかどうか」「どれくらいの強さの運動をするか」など、各自で調整する必要があります。
⑤ 体調が良くても、運動負荷をかけると血圧と脈拍があがりますので、運動中には息を止めないように注意が必要です。
※特に、運動中に息を止めてがんばってしまうと、血圧は急上昇します。