国内外において、「介護からエンゼルケアまで」一貫したサービスの提供をいたします
株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
まず、2024年3月期の業績概要について、ご報告いたします。
2024年3月期におきましては、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されたことにより経済活動の正常化が進み、個人消費やインバウンド需要が持ち直すなど緩やかな回復基調が続いた一方で、長期化する物価高騰や国際的な金融市場の変動等の影響懸念から、依然として先行きは不透明な状況となっております。
介護業界におきましては、高齢化率の上昇に伴い介護サービスの需要は拡大しておりますが、依然として人材を適時適切に確保することは非常に難しく、人件費及び採用コストの上昇が続いており、介護人材の採用と定着が引き続き介護事業者の大きな課題となっております。
このような状況の下、当社グループは「介護からエンゼルケアまで」の一貫したサービスを提供するため、経営基盤の強化を図ってまいりました。
地域のニーズに適合したサービス展開を行う組織づくりと事業拠点の拡大を進める一方、経費や業務の見直し等によるコスト削減と、研修・教育を強化し将来を担う社員の人材育成や従業員の給与水準の引き上げ等の各サービスの品質向上に繋がる投資を継続し、従業員と株主への利益還元の継続に努めました。
在宅介護サービス事業においては、引き続き東京都内での拡大を進め、シニア向け総合サービス事業では、エンゼルケアサービスにおいて、西日本への進出をさらに強化しました。これにより、国内既存事業所数は、居宅介護支援1事業所開設、訪問入浴3事業所開設1事業所閉鎖、福祉用具貸与・販売1事業所開設、エンゼルケア2事業所を開設し、合計113事業所となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は9,637百万円(前期比4.3%増)、営業利益は518百万円(同20.2%増)、経常利益は556百万円(同17.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は380百万円(同17.5%増)となりました。
次に、2025年3月期の見通しにつきまして、ご説明いたします。
当社では、各サービスの連携により、地域の高齢者やその周囲の方々に対し多角的なサービスの提供を実現してまいりました。中長期的な戦略として、既存事業をさらに強化することと、既存の事業基盤を生かした新事業の創出を掲げ、引き続き「介護からエンゼルケアまで」一貫したサービスの拡大を推進してまいります。
2025年3月期の新規開設におきましては、在宅介護サービス事業ではデイサービス、居宅介護支援サービス、訪問入浴等、8事業所の新設を進めてまいります。シニア向け総合サービス事業におきましては、エンゼルケアのサービス提供地域のさらなる拡大を予定しております。
以上の結果、次期(2025年3月期)の連結業績は、売上高10,149百万円(前期比5.3%増)、営業利益640百万円(同23.5%増)、経常利益653百万円(同17.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益437百万円(同15.0%増)を予想しております。
株主・投資家の皆様におかれましては、今後もなお一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年5月
代表取締役社長
福原 俊晴